このブログはノンフィクションです。

【行きて往き交いし路　ディ→グレ】


どうしても、何度考えても、やっぱりグレッグは悪い奴じゃない。
それを押し付けるなってグレッグは言うけれど。

「キャッ、」
「気をつけろ。この路は今じゃあまり使われてないから苔が生えてるんだ。」
「あ、ありがと…」

ほら、転びそうになったレベッカを助けてる。
そんなの約束には入ってない、って言って無視すればいいのに。

「何してる、ディーン。置いて行くぞ。」
「行く行く！」

少し離れればかけられる声。
その声は案外優しいんだ。

「ったく、遠足じゃねぇんだ。ボヤボヤするな。」
「ああ、分かってるって！」

呆れたようにハットで顔を隠す仕草はこの短期間で既に見慣れた。

けどね、グレッグ。

いくらハットで隠しても、俺はその眼が澄んでる事を知ってるよ。

「隠しても無駄だよ、グレッグ。」
「？今、何か言ったか？」
「別に～。」

彼の事が、もっと知りたい。全てが見たい。

俺自身もよく分からない、不思議な感情。


ああもう、ゴーレムなんてクラッシュせずに俺達の旅についてきてよッ！！


・・・って言えたらなぁ。