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 逆秋リハビリ

小ネタ書いてみた。
折り畳みでどうぞ。
 

 




「お前が好きだ。」

真正面から突き入れられた言葉に、秋雨は表情一つ変えなかった。
突然用がある、と訪ねてきた逆鬼を部屋に招き入れた時の微笑みそのままである。
どういう反応をしたらいいのか分からない訳ではない。刺された言葉の意味が分からない訳でも、ない。ただ表に出すことの出来る表情(かお)がそれしかなかったのだ。

「お前が、好きだ。」

低いバリトンは、紳士の面を被った殺戮犯だ。
秋雨は微笑みを保ったまま考えた。
考えて、考えた。
幸い逆鬼は考える秋雨に口を出しはしない。ただじっと待っている。彼に今の秋雨の考えなど1mmたりとも1gたりとも読めはしないのだから。
だから秋雨が面倒な事を言い出してきた大体それを私に言って何がしたい何が欲しい性欲を満たしたいだけならAVでも相手にしていればいい発散したいのなら風俗へどうぞ男が好きなら私でなくともいいだろう私を巻き込まないでくれ関わらないでくれああもう本当面倒だこの際アル中にでも成ってしまえなどと思っている事も知りはしない。

「逆鬼。」

「おう。」

「両想いだね。付き合おうか。」

そう、付き合ってあげるよこの虚しいお遊びに。
まだ何事か喚き続けようとする心に蓋をして、秋雨は全てを諦め微笑んだ。



************
逆鬼が物欲しさや性欲のために好きだと言ってる訳じゃない、ことくらい知ってる。
確かに両想いだけど想いの質が違う逆秋。

蔵出ししていないものを除くと6年ぶり?くらいの逆秋だなあ。
なのにどうしてこんなものしか書けないのか・・・
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