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 クレクラ!

うおおおお解析で気付いたけどまだクレクラで活動されてる方がいらっしゃるなんて!!!なんて!!!!
もうすっかり絶滅危惧種だと思っていたよ・・・!
そんな訳でコッソリ支援投下してみよう。日本酒の勢いで。


久しぶりだけど書けるかなー。
私のテイルズ歴史はクレクラのオリクラから始まったなあ・・・
しおみさん達はお元気だろうか





「クラースさん、まだ起きてたんですか?」
ちらちらと灯るランプの明かりに気付いてクレスは上半身を起こした。
宿屋なので火の番など必要ない、それなのに漏れる明かりを不審に思ったからである。
「起こしたか?」
「いえ・・・」
否定の言葉だが、気配と明かりで起きた事は否めない。
昨夜はそう、シャワー上がりで疲れてそのままベッドにダイブしたんだったと整理をしていない荷物に視線を投げる。
「何してるんです?」
明日の出発は遅めにしてあるから、道具の整理などは明日すればいいだろう。
そう言いたげなクレスの声にクラースは隣のベッドで苦笑した。
「いやなに、ちょっと磨いておきたくてな。」
クレスがベッドを降りてクラースの手元を覗き込むと、ランプの明かりに照らされた宝石は意志を持つかのように反射した。召喚の指輪である。
「・・・そうですか。」
明日でいいじゃないですか、なんて言葉は呑み込んだ。
この指輪、正確に言うと精霊たちがクラースにとってどれだけ大切なものかを知っているからだ。クレスの醜い嫉妬心などその想いの前では塵に等しい。
けれどクレスの不貞腐れた声音に何事かを気付いたのか、クラースはまたも苦笑を落とす。
「これで最後だ、もう寝るよ。」
クラースの男にしては細い手の中で、宝石が名残惜しげにキラと光る。
ダイヤモンドの輝きはランプに照らされて尚透き通っていた。
「・・・。」
キラ、キラ、反射する光はまるでクレスと正面対峙しているようで。
「・・・クラースさん。」
「んー?」
「僕、今日ここで寝ます。」
いきなり毛布を持ちあげてクラースのベッドに入り込むクレスにぎょっとしたクラースは、一瞬ダイヤモンドを落としそうになる。
「く、クレス?」
寝ぼけてるのか、と問うクラースに面倒だからそういう事にしておこうと思ったクレスはそのままベッドへ深く潜り込む。クラース横に陣取ったクレスは多少の狭さを感じながらも傍にある体温に安心して、小さく空気を吸い込んだ。
「早く磨き終わって下さいね。」
とは言っても、こんな至近距離で寝られれば磨くどころじゃないと思いますけど。
心の中で呟いた言葉は果たして、クラースに届いたかどうか。


ランプの明かりが消されるまでの時間が、その答えになりそうだ。




*********
ほぼ一発書きのクレクラ。気を抜くとオリクラになりそうになる不思議。
クレスには精神的に頼れるってか甘えられる大人が傍に居てもいいと思うんだ・・・
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