このブログはノンフィクションです。
ですが、管理人の妄想はフィクションです。残念!
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てめーいい加減にしろよ
「ねえ。お前何様?」
そう言って、笑っていない目で嗤う。
「あの人に手を出そうだなんて。」
壁に埋もれたガタイの良い身体へ、再度拳がめり込んだ。
一発。
二発。
もう骨の砕ける音すらしなくなっていた。
あるのはただ、肉の潰れる音と壁が崩れる音。
「聞こえてんのか!?あぁ!!?」
勢い良く蹴り上げれば、背景が瓦礫から空へうつる程上昇し、重力に従い地面へバウンドする肉塊。
チッ、と不満気な舌打ちだけが、狭い路地に響き渡った。
「足りねぇし・・・。」
カラン。
突如、店のベルが耳に届く。次いで古い扉が閉まる音。
「キャス。そろそろ行くぜ。」
「はーい。もう買い物済んだんですか?」
「ああ、買い足す薬品はこんだけだ。ホラ、お前持て。」
「あ、はい・・・って、コレ毒物ばっかじゃないですか!危な!」
店から出てきた男は、青年に荷物を持たせて血痕を隠させたのだった。
果 た し て 彼 が 隠 し た の は 、
血 痕 だ け だ っ た ろ う か 。
「(あー、おれ今幸せだなー。)」
満足顔で男の横を歩く青年は、それを知る術が無い。
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キレキャスの垣間見える獣が好き。
書いててあんまりスッキリしなかった。
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